「千里香」
ククリに向かう道すがら、ふいにあの甘くて懐かしさを覚える香りに出会いました。 思わず深呼吸したくなる、あの香り… 金木犀です!
さすが、「千里香」と呼ばれる所以です。
いよいよ秋がやってきたんだな、と感じて嬉しくなり、一人で笑みを浮かべながらククリに入りました。
「そうだ、今日は子どもたちと一緒に金木犀を探してお散歩だ!」と決めました。
その日は、いつ雨が降ってもおかしくないような曇り空の一日でしたが、「行こう!」と決めればサッと準備して出かけられるのが小さな園の強みでもあります。
子どもたちに、植物図鑑で金木犀を紹介し、写真でその特徴を学んだら、みんな探偵気分でワクワクしながら出発です。
ククリは、港区南青山という大都会の真ん中にありますが、周辺には赤坂御用地・広大な芝生広場を擁する青山公園一帯・青山霊園・銀杏並木と神宮外苑など、都内でも有数の豊かな自然に囲まれています。もちろん、遊具のある大小様々な公園もあり、ククリから子どもたちと歩いて行くことができる遊び場は、実はいくつもあるのです。
風の香りを頼りに、子どもたちは鼻をヒクヒクさせながら、「あ!いいにおいがする!オレンジ色の花、どこかなあ~」と、目的を持った楽しいお散歩ができたようです。
金木犀は、庭木でもよく見かけるため低木かと思いがちですが、ククリ周辺調べでは、低木を選定して生垣にしているものばかりでなく、驚くほど高い立派な枝ぶりの木も多く発見できました。
ここ最近の長雨に、どこか憂鬱な気分を抱えながらも、毎日笑顔で登園してくれる子どもたち。
どんな日でも、私たちの小さな園の中で、小さな喜びを見つけながら、丁寧に生活をしています。
モンテッソーリ教育は、いつもおとなしく静かに「おしごと」をしているだけではありません。
子どもたちの発達にとって大いに必要かつ重要な、粗大運動を行うことや、泥や水とダイナミックに戯れて感覚遊びをすること、植物や昆虫・生物に触れること、季節や天候などの自然環境に目を向けること、そしてそれらの特徴や仕組みを知ることは、すべて、モンテッソーリ教育の中にあるものなのです。
私たちにできる「本当の」モンテッソーリ教育を、子どもたちと身体の隅々まで味わい、楽しむことができますように。
今日も一日、楽しかった!




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