子どもと共に育つということ―受験とモンテッソーリ教育―
秋は、小学校受験の季節ですね。紺色の装いに身を包んだ親子を見かけることも多くなりました。
ククリの体験会にいらっしゃる方から、こんなご質問をいただくことがあります。
「幼稚園や小学校の受験に向けて、子どもにモンテッソーリ教育を経験させたいと思っているのですが、どうでしょうか?」
ククリのスタッフの中には、お子さんの小学校受験をきっかけにモンテッソーリ教育に興味を持ち、資格を取得した者がいます。彼女がモンテッソーリ教育に出会ったのは、お子さんの受験が終わり、合格を手にした後のことでした。
「幼児教室で学んだことや、娘の子育ての中で実践していたことが、モンテッソーリ教育の一端だったのだと気づきました。もっと早くこの教育法を知りたかった。でも、今からでも、モンテッソーリ教育を実践できる自分に変わっていくことは遅くない」
そう感じたそうです。
子どもの生きる力を育み続けたい。その思いから、彼女は自らのキャリアの舵を切り、AMIの国際資格を取得しました。グローバル企業で教育研修に携わっていた彼女が、子どもの発達の神秘と、その成長に寄り添うことの魅力に惹かれ、モンテッソーリ教育を学び、実践する道を歩み始めたのです。
マリア・モンテッソーリの言葉に、
「私をひとりでできるように手伝ってください」(Help me to do it by myself.)
という有名な言葉があります。
皆さまも、一度は耳にされたことがあるでしょうか。
モンテッソーリ教育は、大人が子どもに知識や技術を教え込むことを目的とした教育ではありません。子どもは、自ら学び、成長していく力をもともと持っています。
私たちモンテッソーリガイドの役割は、その力を信じ、子どもの「今」の発達に合った環境を整え、一人でできるようになるまで見守り、必要なときにそっと手を差し伸べることです。
さまざまな教育法がある中で、何がお子様にとって良いものなのか、迷われることもあると思います。
そんなとき、私が大切にしたいと思うのは、子どもを変えようとするのではなく、保護者自身も子どもと共に成長していくことを楽しむ、という姿勢です。
日々ククリの環境を進化させながら、自身の子育ての中でもモンテッソーリ教育を実践し続ける彼女の姿を見ていると、その大切さを改めて感じます。
そして、ククリに通ってくださる保護者の皆さまも、本当に素敵な方ばかりです。
お子様の歩む道を、ご家族の在り方を、それぞれのご家庭らしく、少しずつ深め、進化させていらっしゃいます。
子どもの成長を願うことは、私たち大人自身の成長にもつながっているのかもしれません。
小学校受験をきっかけにモンテッソーリ教育に出会うことも、もちろん素敵なことです。
けれども、受験のためだけではなく、その先に続く長いお子様の人生を見つめながら、子どもが本来持っている力を信じ、育んでいく。
その学びは、受験が終わった後も、ずっと続いていきます。
ククリが、お子様と保護者の皆さまの歩みに少しでもお役に立てるなら。
そして、その道を共に歩ませていただけるなら、こんなに嬉しいことはありません。




コメント